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新型 コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報

高尿酸血症がCOVID-19重症化のリスク因子との報告を受けて(続報)

高尿酸血症の患者様、そして診察されている先生方へ

今月、高尿酸血症が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の死亡リスクに関連するという慶應義塾大学からの報告があり、先月の国立感染症研究所による積極的疫学調査の中間報告に引き続いて、高尿酸血症とCOVID-19との関連性を示唆する報告がなされました。高尿酸血症の方は新型コロナウイルス感染症にかかると重症化するのではないかと不安に感じる方もいるかと思います。関連性を確認するには今後更なる知見の集積を待つ必要がありますが、過度に心配することなく、尿酸値の高い方は、現在服用中の薬を中断することなく続けて服用して下さい。また今まで通り、生活習慣の改善に取り組んで下さい。テレワークの普及により自宅で過ごす時間が増えていると思います。飲み過ぎ・食べ過ぎを避け、適度な運動を心がけましょう。そして、心配な事や体調に変化がある時は、かかりつけの医師にご相談下さい。

治療薬として使われるアビガン(ファビピラビル)により血清尿酸値が上がることが知られており、COVID-19に対してアビガンを投与した症例で高率に高尿酸血症が認められ、また痛風発作に至った報告も出ていますが、尿酸降下薬を併用するかについては、今後の検討が必要になると考えています。

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